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2018年5月16日水曜日

何故血が出る?何故血は赤い?何故血管は青い?

細胞は酸素や水分、更には材料となる蛋白質やエネルギーとなる糖や脂肪がなければ活動する事ができません。よって一つ一つの細胞隅々にまでそれらを運ぶ必要があり、その役割を果たしているのが血液です。しかし血液があってもそのままでは拡散してしまうため、目的の場所に目的に応じた量の血液を運ぶ必要があります。その役割を果たすのが血管です。血管は皮膚表面、毛、爪以外では通っていない場所を探す方が難しく、それだけ体中に張り巡らされています。ですから皮膚を傷つけるとすぐに出血するのです。尚、出血しても止まるのは集合して固まる作用を持つ血小板によるものです。

では、何故血が赤いのかというと、これは赤血球を構成しているヘモグロビン(正しくはヘム)が赤色をしているからです。また赤血球は酸素が含まれるほど赤くなるため、体の奥深くにある動脈を流れている血液では鮮やかな明るい赤色をしています。一方、体の表面を流れている静脈の血液は酸素を含む量が少ないため、例えば普段膝を擦りむいた際に見るような血液は実は暗い赤色をしているのです。見る機会はないに等しいですが動脈の色は我々が想像する異常に明るい色をしています。

しかしそんな血液の色とは違って皮膚の上から透けている血管は青い色に見えます。一方、皮膚の薄い場所、例えば瞼の裏側や眼球では赤い色の血管を見る事ができますよね。つまり血管自体は無色透明(若干淡い黄色)であり、青い色はついていないのです。では何故血管が青く見えるのかというと、これは単純に皮膚が青い光を反射しやすく、赤い光は反射しにくく吸収されやすいからです。皮膚を通して見る事で光の反射が変化し青く見えるという訳です。尚、これは全然関係ない事ですが、血管を全て直線に繋いでいくと地球を2周半前後できるほどの長さになるそうです。

ちなみに人間の肌の色や髪の毛の色は2種類のメラニン色素の割合や量(赤色のユーメラニン・茶色~黒色のフェオメラニン)によって変わります。肌ではメラニン色素が多い場合、様々な色の光を反射せずに吸収し、それによって黒い色に見え、その黒い色によって青い色は目立たなくなります。逆にメラニン色素が少ない場合、様々な色の光を乱反射(通常の反射では鏡になってしまう)する事で白く見え、それにより青い色もハッキリ見えるようになります。男性も女性も血管が全体的に少し浮き出ていた方がセクシーですよね?あれそう思うの私だけですかね。