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2018年4月11日水曜日

コーラを飲むと歯が溶けるって本当?

コーラにはリン酸(リン)という成分が含まれています。リンはミネラルの一種で、カルシウムやマグネシウムなどと共に骨を丈夫にする役割があります。よって本来は人間にとって必要不可欠なものなのですが、過剰に摂取すると逆に骨からカルシウムを溶け出させてしまうと言われています。これはリンがカルシウムと強く結合する性質があるためで、リンとカルシウムが結合すると血中のカルシウム濃度が低下し、それを一定に保とうとする事で骨のカルシウムを使ってしまうと言われています。よってリンを含むコーラを毎日飲み続ける事では、足や腕などの骨を脆くする可能性はゼロではないと思います。

特にリンは加工食品全般(食品添加物)に多く含まれています。つまり現代人ではリンを摂取する機会に恵まれており、自分が気づかぬ内にリンを摂取している事が多いのです。よって確かにコーラに含まれるリンの量は決して多くありませんが、普段から冷凍食品やお菓子類などの加工食品を口にする機会の多い人では、リンの過剰摂取が起こり、コーラを飲む事で骨への健康リスクが高まる可能性はあると思われます。

またコーラにはリン酸の他にクエン酸が含まれている他、リン酸やクエン酸そして炭酸水はそれ自体が「酸性」です。酸は金属を溶かす性質があるため、歯に含まれるカルシウムも例外ではありません。例えば虫歯では糖を餌にする菌が強力な酸を出し続け、これが歯のエナメル質を溶かす事で起こるのですが、コーラのような強い酸が口の中に長時間留まるような事があれば、同じように歯を脆くする可能性はあると思われます。

ちなみに口の中で分泌される唾液には、歯の表面にあるエナメル質を保護する作用(歯のエナメル質を修復する再石灰化を促す)作用があると言われています。この唾液は咀嚼(食べ物を噛む事)によって分泌されるため、つまりはよく噛んで食べるだけで歯を健康に保つ事ができるのです。逆に言えばよく噛まずに飲み込んで食べる人や、普段から口呼吸が癖になっていたり、鼻炎で鼻呼吸が苦しい人では、口の中が乾燥しやすく唾液の分泌量が少なくなり、それが歯の健康を損なわせる原因になる事があるという事です。そのようにして様々な理由で歯が酸に対して弱くなれば、コーラを飲むだけで歯が脆くなるという事はあり得ない事ではないと思います。ただしコーラを飲むだけで骨が脆くなる時点で既に他の要因が重なっており、決してコーラだけのせいではないですが。