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2018年4月11日水曜日

卵は1日何個まで?卵とコレステロールの関係は?

卵は非常に栄養価の高い食品として知られています。一方で動物性の食品の一つでもあり、脂肪も多く含まれているため、大量に食べると脂肪を摂り過ぎてしまう事があります。それにより以前は「血中コレステロール値を上昇させる食べ物」とされ、1日1~3個までなどと言われていた事もありました。

しかし最近になって「食品に含まれる脂肪がコレステロール値に関係する根拠はない」という研究発表がなされ、実に50年以上前から続く常識が覆されたのです。もちろんこれは「コレステロール値が食習慣による影響を全く受けない」訳ではありません。要は「コレステロール値は食習慣以外の様々な要素も影響しているので、食習慣を変えるだけでコレステロール値が変わる事はない」という意味です。当然卵を制限する事でコレステロール値が減る事もないので、その点は気にする必要はありません。

一方、卵には「レチノール」が豊富に含まれています。レチノールは動物性の食品に含まれるビタミンAの事で、皮膚や粘膜の健康維持に関係する必要不可欠なビタミンの一つです。しかし脂溶性ビタミンのため体に蓄積しやすく、過剰摂取による副作用が出やすいビタミンでもあります。特にレチノールは肝臓から脂肪酸と一緒に必要とされる場所へ運ばれますが、過剰に摂取すると肝臓に入る事ができず、レチノールを必要としない細胞にまで送られてしまいます。これにより副作用が出る事があるのです。

また卵の脂肪には「アラキドン酸」という脂肪酸も多く含まれています。アラキドン酸は必須脂肪酸である「ω-6脂肪酸」で、これも脂肪とは言え体になくてはならない栄養素の一つです。しかし同じω-6脂肪酸であるリノール酸から体内で作る事ができるため、過剰摂取のリスクが大きい脂肪酸でもありす。これを過剰に摂取し、同じく必須脂肪酸であるω-3脂肪酸とのバランスが崩れると、アレルギー症状・炎症反応を悪化させると言われています。

更には卵はエネルギーとなる蛋白質や脂肪が豊富に含まれているので、過剰に摂取する事でエネルギーが余った場合、それは皮下脂肪や内臓脂肪の蓄積に繋がる可能性はあります。よって確かに「卵を制限する必要はない」事には違いはありませんが、1日に何十個も食べるとそれはそれで健康に害を及ぼす事があります。せいぜい数個程度に留め、たくさん食べたいのであれば運動を行いましょう。ちなみに格闘家やボディビルダーなんかでは生卵の白身だけを食べる人もいますが、実は卵の蛋白質は生の状態よりも加熱した方が吸収率が高まると言われています(何十個も一度に飲む人もいるが、前述のように過剰摂取のリスクが高い)。