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2018年4月11日水曜日

エビの尻尾はカルシウムが多い?

皆さんはエビフライについている「エビの尻尾」を食べますか? 俗にエビの尻尾にはカルシウムが豊富に含まれていると言われており、子どもの頃にそう親から言い聞かされて育てられた経験がある人も多いのではないでしょうか。私もその一人でした。しかし本当にエビの尻尾にはカルシウムが豊富に含まれているのでしょうか。

実際にエビに含まれている栄養素としては蛋白質、ビタミンB12、カリウム、銅、セレンなどが挙げられます。特にこの中では蛋白質に秀でており、同じ量を食べた場合、肉や魚など動物性の食品に匹敵するほど豊富に含まれています。これは意外と知られていません。一方、糖や脂肪は殆どと言って良いほど含まれていないため、実はヘルシーな食品でもあります。これも意外と知られていません。しかしながらエビは刺し身などを除き、例えばエビフライやエビの天ぷらのように大量の油を使う事が多く、そのような調理法ではせっかくのエビの良さが失われてしまいます。栄養摂取を目的にするのであれば油を使わず単に茹でる方が良いと思います。

さて、そんなエビの尻尾の部分ですが、ここにはカルシウム、キチン(不溶性食物繊維の一つ)、蛋白質などが含まれています。確かにこの中ではカルシウムの割合が最も高いようです。しかしそれは「エビの尻尾の部分」だけを考えた割合の話であり、エビ全体の量的に見れば微々たるものです。例えば同じ量の牛乳とカルシウムの量を比較した場合、エビ全体でも牛乳の1/4程度しかカルシウムは含まれていません。よってエビの尻尾は「カルシウムを摂取する」という目的では適していないと言えます。

またエビの尻尾はモノによっては硬く、よく噛み砕かないと喉に刺さる事もあります。その意味でも決して無理して食べる必要はないでしょう。エビの身は栄養価が高いですが前述のように尻尾はそうではないので、尻尾を食べなかったからといって損をするなんて事はまずありません。特に他の甲殻類にアレルギーを持っている方は食べない方が無難です。ちなみに人によっては「海老の尻尾を食べるのは下品、行儀が悪い」と逆の言い方で教えられるような場合もあるそうです。好きな人とのデートで食事をした際、エビの尻尾を食べてそれだけで嫌われる・・・なんて事ももしかしたらあるかもしれません。