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2017年12月26日火曜日

食べる順番を変えたり置き換えるダイエット、効果ある?

まず「食べる順番を変える方法」に関しては効果がないとは言い切れないと思います。例えば食物繊維は糖の吸収を緩やかにする効果があり、一番最初に食物繊維を含む植物性の食品を食べ、食事の最後に糖を含む食品を食べる事で、最後に食べた糖の吸収を緩やかにする事ができ、血糖値の急激な上昇を抑える事ができます。またそれによって「糖が余る(少しずつ糖が吸収されるため)」という事も抑えられ、糖が脂肪へと変換される量を減らす事ができます。そのような食習慣を続けていれば、結果としては新たな脂肪の蓄積を防ぎ、肥満の予防にも繋がっていくでしょう。

ただし単に食べる順番を変えているだけで、食事の内容は全く変わっていません。普段から栄養バランスの良い食事ができているのであれば、そうして食べる順番を変えただけでも一定の効果があるでしょうが、栄養バランスの悪い食事では単に食べる順番を変えるだけでは何の効果もないでしょう。また糖や脂肪の量を減らしても、ビタミンやミネラルが不足していたり、無論食物繊維を摂取するだけでも何も変わりません。人によってそれぞれ「脂肪の蓄積に繋がる糖の摂取量」は異なるため、それを見極めなければ同じ事の繰り返しです。



一方、「食品を置き換える方法」に関しては、例えば普段の食事で白米を食べている場合に、その白米を玄米に置き換えて食べたとします。精白された米と比べると玄米は食物繊維などの不純物が多く、糖の吸収量が抑えられます。つまりカロリーも低いため、白米を玄米に変えて食べると、それだけで食事全体のカロリーを低く抑える事ができます。そのような食習慣を続ければ、確かに白米を食べる場合よりは、新たな脂肪が蓄積する事を抑える事ができるかもしれません。

しかし基礎代謝を高める筋肉の成長にはカロリーが必要です。つまり玄米だけではカロリーが足らず、そのカロリーを別の食品で補う必要が出てきます。よって「置き換えダイエット」とは、単に置き換えれば良いという訳ではなく、必要に応じて「食品を追加もしくは除外する」事が重要になります。玄米の例で言えば、玄米の他に蛋白質を豊富に含む食品(特に肉、魚、卵。乳や大豆も良いが、糖が含まれているので摂取量は要調整。)や脂肪を豊富に含む食品(アボカド、ナッツ類、青魚、植物性の油)を追加、更に玄米だけではビタミンやミネラルが足りないので、キノコ類、貝類、海藻類、豆類、緑黄色野菜なども必要に応じて追加します。そうしてカロリーと栄養バランスの両方を確保する必要が出て来るでしょう。
2017年12月6日水曜日

1日30品目以上食べる事が健康に良い?

「1日30品目」というワードは1985年に厚生労働省が作成した「健康づくりのための食生活指針」で提唱された栄養目標が元になっています。

そのワードをそのまま受け取ると、バランス良く栄養を摂取するために「30品目以上の様々な食品をメニューに取り入れよう!」という意味になりますが、実はこれは意味がぜんぜん違っていて、この元々の文章は「癌の予防のために提唱されたもの」と言われています。例えば動物性の食品に含まれる脂肪には過剰に摂取すると癌の原因になるとされるものがあります。つまりそれだけをたくさん食べてしまうと癌のリスクが高まる事になるので、色んな食品を食べる事でそのリスクを分散させるという意味があったそうです。しかしこれを信仰し過ぎた人たちの間で逆に食べ過ぎが問題になったり、食費がかかり過ぎて継続が現実的ではなかったり、そもそも何故30品目なのか?などというツッコミがあったりと、科学的根拠が乏しい事や誤解を招くという事から、2000年~及び現在では削除されており、「主食・主菜・副菜を基本に、多様な食品を組み合わせ、必要な栄養素を摂る」などというような表現に変わっています。

当ブログでは何度も言っているのですが、食品を選ぶ際には「五大栄養素をバランス良く摂取する」という点から考えるのがオススメです。炭水化物を多く含む食品、蛋白質を多く含む食品、脂肪を多く含む食品、ビタミンを多く含む食品、ミネラルを多く含む食品・・・それぞれから一品以上選ぶようにするとメニューを決めるもの簡単で、かつバランスを取る事ができます。炭水化物、蛋白質、脂肪はエネルギーになるので人によってその量は考える必要はありますが。これについては過去記事をご覧下さい。