2017年10月22日日曜日

「豆知識集40」ダイエット・健康に関するQ&Aその21

この記事では『「ダイエットと健康」に関するQandA』、特に「身近で起こっている事(カイロ、シップ、酸、カサブタ、走り込み、筋トレの回数、体重等)」に関する疑問について私なりにまとめています。相変わらず長文ですが、ご興味のある方は下記「続きを読む」よりどうぞ。尚、この記事に書かれている事は私個人の意見であり、他の方の考え方を否定するつもりはありません。色んな考え方があって良いと思うので押し付けもしません。同調したい方のみ同調して下されば幸いです。
(記事作成日時:2017/10/22)


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Q.使い捨てカイロはどうして温かいの?

A.燃料となる物質の温度が上昇していくと、次第に周囲の酸素と反応し熱や光を発するようになります。これを「燃焼」と言い、その時に出るのが火あるいは炎です。燃焼の時に起こるのは「酸化反応」で、これは対象物を酸化させ、より安定化した物質へと変化させる反応です。ただし物質を安定化させるには余分なエネルギーを外へ排出しなければならず、それが熱や光になるのです。

例えば木が燃える場合では木に含まれる炭素等が燃料となり、それが酸素と結合する事で燃焼し、余分なエネルギーが熱や光となって排出されます。使い捨てカイロもそれと同じで、鉄と酸素が結合する際に余ったエネルギーが熱となり、その熱を利用しているのです。ただし鉄が酸素と結合して錆びる(酸化鉄)際には通常はゆっくりと反応が進むため、生まれる熱はそう多くありません。また水がある事で鉄が酸素と結合する事でも錆びます(こちらは水酸化鉄)が、これもゆっくりと反応が進むため、我々が熱として感じる事は殆どありません。一方、使い捨てカイロではその反応を早める(酸素を取り込む炭、通気性のある袋、反応を早める塩と水、それを吸収する吸水剤、それを保持する保水剤、鉄粉等)事で熱の量を増やしているのです。


Q.シップはどうして冷やす事ができるの?

A.冷却シップは患部の熱を外へ逃がす事によって温度を下げています。そうして患部が冷やされると血流が抑えられ、腫れや炎症、痛みなどの拡大を防ぐ事ができます。またシップには水分が豊富に含まれており、よく皮膚に密着するため、有効成分(抗炎症・鎮痛作用)を効率良く浸透させる事ができます。使い続けるとシナシナになって粘着力がなくなりますが、有効成分は半日以上持つとされ、これにより物理的及び持続的に腫れや炎症、痛み、熱などを抑えます。

痛みや腫れなどを感じたら2~3日は貼り替えながら冷やし続けましょう。ただし特にインドメタシンの含まれるものは、アレルギー症状や喘息が悪化する事があり連続使用は望ましくないので、1/4日程度使用したら次の使用まで少し時間を空ける必要があります。睡眠中は冷やし続け、起きてからは一旦剥がし、少し時間を置いてから再び冷やすようにしましょう。またそのような副作用から子どもには大人用は使用できません。肌が弱い人では凍傷や体温の低下に注意し、氷水で冷やしましょう。


Q.足を捻ったら冷やす?それとも温める?

A.足首を捻った時に起こる「捻挫」では患部に炎症が起こります。この炎症は患部の代謝を上げて治癒能力を高めるためのものであり、怪我を治すためには必要不可欠な反応です。しかしその反応が必要以上に起こると、正常だった細胞までも損傷し、範囲が拡大してしまう事があります。これを防ぐためにも患部を冷やす必要があるのです。

ただし患部を冷やし続けた場合、周囲の血流が滞る事があります。損傷の起こった細胞を治すためにはその材料となるたくさんの栄養や酸素が必要であり、それを送るための血流が滞ると逆に治りが遅くなってしまいます。つまり冷やし続ける時間は一旦腫れや痛みが治まるまで(捻挫した日かその次の日には必ず整形外科を受診し2~3日は冷やす。それでも痛みや腫れが続くようなら損傷が大きいという事なのでやはり通院が必要。)にしておき、それ以降は常温または温めて血流を促した方が治りが早くなる場合もあるのです。

尚、温めて血流を促すと再び炎症が起こり、腫れや痛みが酷くなる場合があります。よって最初に温める時間はせいぜい1日数十分程度にしておき、温めた後は再び冷やし続ける必要があります。特に患部の治療が進むのは睡眠中であるので、少なくとも睡眠中は冷やし続けましょう。そうして患部の状態を見ながら温める時間を少しずつ増やしていき、冷やす→温める→冷やす→温める・・・と繰り返します。もちろんそれだけでは効率的とは言えません。生活習慣全体(食事、睡眠、運動:患部より遠い場所からストレッチやトレーニングを始める、ストレスコントロール等)を改善し、内側からの治癒能力を高めましょう。




Q.髪の毛を剃ると天然パーマが治るって本当?

A.髪の毛が外的要因(強く洗い過ぎていたり、コンディショナー等のケアを怠っている)で傷み、その傷みが原因でパーマとなっている場合には、髪の毛を一旦頭皮の近くまで短く剃る事でパーマが改善される事があります。ただし外的要因を取り除かない限り、再びパーマがかかってしまう事があります。

一方、内的要因の場合でも、生活習慣(睡眠、栄養、運動等)やストレス状態を改善する事で、パーマが改善される事があります。特に血流の滞りが原因の場合には、頭皮や顔の皮膚のマッサージ及びストレッチや、その他発汗を促す有酸素運動などを合わせて行うと良いでしょう。ただし特にパーマが遺伝的な要因(毛根等の異常)の場合、内側から何かをしてもパーマが改善される事はありません。残念ながらストレートパーマをかけるしかないのです。


Q.どうして酸に触れると火傷するの?

A.酸は皮膚から水(水素と酸素)を奪います。これにより木が燃える際に炭になるのと同じで、皮膚内の水素と酸素が奪われ、それにより炭素の割合が増え、皮膚が炭のように焦げた状態になります。これは熱による火傷ではありませんが、見た目は通常の火傷のように見えます。一方、強力な酸ではその酸が薄まる際に強い熱が発生します。この熱によっては通常と同じ火傷をする事があります。

尚、アルカリでは周囲にある水分と皮膚の蛋白質が反応する事で、蛋白質そのものが分解されます。よって強力なアルカリでは跡形もなく皮膚を溶かしてしまうでしょう。また強力なアルカリも酸と同じように、それが薄まる時に強い熱が発生します。これによりやはり通常の火傷をする事があります。

酸もアルカリもそれが薄まるか、水がなくなるまで反応が進みます。よって放置すればするほど被害が拡大しますが、酸やアルカリが薄まっていない状態で中途半端な量の水をかけても、前述のように熱が発生して余計に症状が悪化する事があります。また酸に対するアルカリ、アルカリに対する酸というように中和しようとしても、同じくそれぞれが薄まるまでに余計な熱が発生してしまいますし、強力な酸に強力なアルカリ、あるいは強力なアルカリに強力な酸を使用すれば、それぞれの酸とアルカリによってやはり余計に症状が悪化してしまうでしょう。基本的には「薄める」事を考えるのではなく、酸やアルカリを洗い流す目的で大量の冷水を使用するというのが、我々ができる唯一の対処法になります。




Q.どうして血が出るとカサブタができるの?

A.出血を伴う怪我をするとしばらくして傷口の血が固まり、いわゆる「カサブタ」になります。これには血小板という血液に含まれる成分が関係しています。血小板は血管の損傷をきっかけに集まって固まる性質があり、これによって血管及び傷口を塞ぎます。こうして乾燥したものがカサブタになっている訳です。またその内側に新しい皮膚ができると自然にカサブタは剥がれ、その皮膚が下から上がってくれば傷口は元通りになります。

尚、この血が固まる仕組みは内出血においても同じですが、内出血の際には前述した捻挫の時のように、まず2~3日冷やして範囲の拡大を最小限に留め、その後は温めて血流を促す事で早く治す事ができます。また血が固まる反応にはビタミンの一種である「ビタミンK」が使われているため、ビタミンKが不足すると血が固まりにくくなり、内外問わず出血を伴う怪我が治りにくくなる事があります。その他、健康に良いと言われる「血液をサラサラにする成分」を過剰に摂取する事でも、血が固まりにくくなる事があります。


Q.膝を擦り剥いたら乾燥させる?湿らせる?

A.膝を擦り剥いた際、出血を伴う場合には血小板が集まってカサブタになる他、細菌の繁殖がある場合にはそれを攻撃するために白血球が集まり、その死骸は「膿」になります。特に土など汚れた場所で膝を大きく擦り剥いた場合、出血があるなしに関係なく、体内に菌を侵入させないために大量の白血球が集まってきます。これにより傷口は化膿して大きく腫れ、外側あるいは内側に膿が溜まるのです。膿はドロドロしていて黄色や白っぽい色をしています。

しかし単に皮膚表面の細胞だけが損傷している場合、膿ではなく浸出液が滲み出てきます。浸出液は比較的透明感があってサラサラしており、膿と見分けがつきます。浸出液には細胞を修復するために必要な成分が含まれていて、これが集まる事で傷口が徐々に湿り、更に時間が経つと固まって薄い膜になります。この膜が細胞の修復を活性化させるのに重要なのです。つまり膿が出るという事はまだまだ傷口が衛生的に良くない状態という事なので、消毒液などで定期的に消毒しながら、膿が出なくなるまでガーゼなどで吸い取る必要があります。一方、浸出液は全て吸い取ってしまったり、乾燥して浸出液の膜が壊れると逆に治りが遅くなってしまう事があるのです。よって傷口に大きな出血がなく、また比較的綺麗で膿んでいない場合に限っては、傷口は乾燥させるよりも湿らせた方が治りは早くなります。




Q.足腰を強くするための走り込み、実際効果ある?

A.いわゆる「走り込み」を「長距離走あるいは短距離走をただひたすら繰り返す」とした場合、走り込みは日本のスポーツ界において「基本」とされてきた練習であり、体づくりのためには必須とまで言われてきたトレーニング法でした。しかし最近では、走り込みはあまり効率の良いトレーニングとは言えず、他のトレーニング効果を打ち消し、むしろ筋肉を萎ませてしまうとまで言われるようになってきています。

「足腰を強くする」には「筋力を強化する」必要があります。つまり走り込みも「筋力を強化する」という目的で行う訳です。しかし筋力を強化するためには筋肉に大きな負荷をかけて筋肥大を狙う必要があり、その点で走り込みはあまり効率の良いトレーニング法とは言えません。確かに走り込みを行う事で「走る」ための技術は身につくかもしれませんが、筋力を強化するという目的では、特定の部位に大きな負荷をかけられるウェイトトレーニングの方が適しており、必ずしも「走る」という運動は必要ないのです。

もし走り込みによって足腰の強化、すなわち「筋力の強化」を狙う場合には、短い距離を全力疾走もしくはそれに近いペースで走る必要があります。また一本走ったら完全休養を取り、十分に呼吸が整ってから次の一本を走る必要があります。もちろん心肺機能の強化が目的(インターバルトレーニング)の場合、完全休養ではなく不完全休養(全力の走り込み+低速のランニングを繰り返す。ただし心身への負担が大きく、オーバートレーニングに繋がるため頻度には注意する必要がある。)を取る必要がありますが、何度も言うように「筋力の強化」が目的で走るのですから、ウェイトトレーニングと同じように休憩を挟みながら行うべきでしょう。「何を休んでいるんだ」などと指導者が怒る光景もよく見られますが、決して連続して走る必要はありません。もちろん短時間で済ませ、ダラダラと何本も走る必要はありません。

尚、長い距離を長い時間かけて走り続ける場合、筋持久力を強化する目的があります。またそれをゆっくりとしたペースで行えば脂肪の燃焼を促す事もでき、余分な脂肪を削ぎ落としたり、脂肪の代謝を向上するためには一定の効果があると思われます。ただしそのような走り込みでは筋肉に大きな負荷がかけられないため、当然足腰の強化及び筋力の強化には繋がりません。その他、全身持久力に関してはそのような走り込みでも向上が望めますが、特定の部位における筋持久力に関してはウェイトトレーニングでも十分鍛える事が可能であり、その点でも走り込みに拘る必要はありません。

「走り込みは意味がない」というのは、おそらくそのように「明確な目的がなくただ走り続ける事」を言っているのだと思われます。そのような走り込みをするのであれば、他のトレーニングをした方が効率的というのはまさしくその通りです。日本人はよく「同じ動作をひたすら繰り返す」事を「努力」と評します。確かに技術の向上には、その動作を覚えるまで同じ動作を何度も繰り返す必要があります。しかし筋力の強化においては、ただ同じ動作を繰り返すだけでは効率的な強化は望めません。もっとも技術の向上に関しても、実際に体を動かして練習をしている時間だけ努力するのでは、効率的な向上は望めないはずです。実際に体を動かす前に「どのように体を動かし、どのように練習したら良いのか」を考え、目的をはっきりさせてから行う事が重要です。


Q.「筋トレ何回できる?」から分かる事

A.中学以降の男子の間では「お前腕立て何回できる?」「お前懸垂何回できる」などと、筋トレの回数を競う人が出てきます。これはテレビの影響で「筋トレの反復回数が多い=凄い」という印象を持っている男子が多い事が理由なのですが、実はそんな事はありません。確かに筋力のある人とない人ではある人の方が回数を重ねる事ができるでしょうが、たくさん回数を重ねられるのはそもそもその筋トレが「筋肉への負担が小さい」からであり、また「筋肉への負担を最小限に抑えた体の使い方で筋トレをしている」からです。つまりその人の体重、追加する重り、体の使い方次第で筋トレの回数を増やす事ができるため、筋トレの回数=凄いとは直結しないのです。

また筋肉を大きく成長させ、筋力を向上させていくためには、筋肉に対して一定以上の負荷をかける必要があります。大きな負荷があるからこそ、その負荷から体を守ろうと筋肉を成長させるスイッチが入るのです。更に「筋力」というのは「瞬間的に大きな力を発揮する能力」の事であるため、それを鍛えるには短時間で効果的に行う必要があります。つまり何十回も回数を重ねられる場合、筋肉への負荷が足りておらず、そのために効率の良い筋肉の成長及び筋力の向上は望めない他、筋トレ自体の時間が長くなってしまい、筋力を向上させるという目的も果たせないため、とても効果的な筋トレとは言えないでしょう。

この「筋トレ何回できる?」は、学生が体に関する間違った認識を身につける最初のきっかけだと私は思います。特に中学以降の部活動ではそのような指導が行われる事が多く、筋トレの回数を重ねるほど努力をした気になり、それを乗り越えないと努力をしていないと思い込まされてしまいます。その刷り込みはその後の勉強の方法や仕事の覚え方にまで影響を及ぼし、何事も反復する事が大切なんだと考えてしまいます。何十回と反復し何かが身についた結果、それを誰かに評価して貰えれば本人や周囲はそれで良いのかもしれませんが、時間は有限なのです。他に効率の良い方法があるのに、わざわざ効率の悪い方法を実践しそれで結果が出ても、失われた時間は決して帰ってきません。一方、逆に回数を重ねた結果として誰にも評価されなかった場合も、「自分は才能がない・やる気がない」等と思い込む事にも繋がり、自分の内側で考え込むための時間に使われてしまうのです。それもこれも「回数を重ねる=努力をしている」という固定概念があるからであり、これこそが世の中の廻りを悪くしている根源だと私は考えます。視野を広げ、時間を有効的に使うべきです。あ・・・私も人のこと言えないですね、すみません(笑)


Q.「体重何kg?」から分かる事

A.よくダイエットの指標にされる「体重」ですが、体重というのは全身の重さを表す数値です。つまり体重には脂肪以外の重さが全て含まれているため、体重の増減を気にするだけでは何が増えて何が減ったのかが全く分かりません。「水分や筋肉など脂肪以外の重さが減った」事によって体重が減る事もあり、体重が減る度に「脂肪が減った」などと喜んでいたらキリがありません。ダイエットをする際の指標にするのなら、脂肪の量や筋肉の量を指標にすべきです。何故体重ばかり気にしてしまうのかと言えば、やはりテレビやネット等のメディアによる影響が大きいのでしょう。とあるダイエット法を実践した事で「体重が●kg減った」「ウエスト●cm減った」というのは本当によく目にしますからね。そのような誇張表現をそのまま受け取ってはいけません。

尚、同じ大きさの脂肪と筋肉を比べた場合、筋肉の方が密度が高く重量があります。このため筋肉量が増えていけば自然と体重は増加しやすくなります。しかし筋肉量が増えた事で体重が増えた所を「体重が増えたのは脂肪が増えたから?」と勘違いした場合、せっかく筋肉量が増えてきたのに再び食事量を減らそうとしてしまいます。それで筋肉が萎んだらまた同じ事の繰り返しです。筋肉が増えたと実感するためには最低でも2~3ヶ月程度かかりますが、筋肉量が増えると単純に基礎代謝が上がり、糖・脂肪・蛋白質といったエネルギーの消費量が増えていきます。つまり「脂肪がつきにくく燃えやすい体質」になる訳で、そうなるためには「体重の増加を気にしない事」が重要です。

また最初から「体重を減らす」という事を第一の目標にすると、何よりも優先的に食事量を減らそうとしてしまいます。しかもそれをしただけで満足し、他に手を付けなくなりがちです。食事量を減らせば確かに脂肪は落ちますが、同時に筋肉も落ち、その結果として基礎代謝も低下し、ダイエットをする度に「脂肪がつきやすく燃えにくい体質」になってしまいます。それに加えて食事以外の生活習慣が疎かになれば体や心もついていきません。ダイエットの際には「筋肉の量を増やしながら脂肪の量をコントロールする(特に食事を変える事にだけ集中しない事)」事を目標にした方が、良い結果に繋がると私は思います。