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2017年9月28日木曜日

季節の変わり目に体調が悪くなるのは何故?

例えば気温が高くなると汗をかいたり、血管を拡張させて体温を下げようとします。また気温が低くなると血管を収縮させたり、筋肉を震わせて体温を上げようとします。そのような体温を調節する機能は我々が「体温を下げよう」「体温を上げよう」と意識をしなくても自動的に機能しており、それが機能するのは自律神経によって常にコントロールされているからです。どれだけ過酷な環境であってもその環境に適応しなければ生きる事はできません。自律神経はいわば「自分の身を守る防衛能力の一つ」と言えると思います。

しかし例えば食事制限による栄養不足、過食による栄養過多、大量発汗時の水分・ミネラル不足、睡眠不足(総睡眠時間)、不規則な睡眠習慣(起きる時間や寝る時間がバラバラ)、睡眠過多(休日の寝溜め等)、運動不足、運動過多、ストレスの極端な減少、過度に大きなストレスの積み重ね、気温の変化が極端に小さな環境(室内にいる・エアコンつけっ放し等)、気温の変化が極端に大きな環境など、これらによって自律神経が疲れてしまう事があります。更にこれと「季節の変わり目」が重なる事で、自律神経が正常に機能を保てなくなり、それが様々な体調不良の原因になるのです。

自律神経は過酷な環境にいれば自然に鍛える事ができます。すなわち気温の上下動が激しい環境にいれば、自律神経がその環境に適応しようとし、気温の変化に強い体質になります。しかしそのような環境にずっといれば当然自律神経は疲れてしまい、いずれは正常に機能しなくなってしまいます。一方、それとは逆に気温の上下動が殆どないような快適な環境では自律神経が衰え、いざ気温の上下動が起こった時にそれに対応できなくなってしまいます。季節の変わり目に起こる様々な体調不良を防ぐには、日常的にそのバランスを整えておく事が重要です。
2017年9月24日日曜日

マッチョは風邪を引きやすい?

マッチョに限らず激しい運動をしている人では免疫力が低下する事があります。特に激しい運動後はグルタミンというアミノ酸が消費されると言われています。このグルタミンは人間の体に最も多く存在するアミノ酸の一つで、特に免疫系の機能に関与しています。つまりグルタミンが減る事で免疫力が大きく低下し、それによって風邪などの病気に罹りやすくなるという事は十分に考えられます。

またこのグルタミンは筋肉の分解を抑制する作用があると言われています。毎日筋肉を鍛えているような人ではグルタミンを補給している人が多いのですが、それにはこういう理由があるからなのです。ただしグルタミンは必須アミノ酸(必須アミノ酸は体内では合成できない)から体内で作る事ができます。よってそこまで自分を追い込むほどの激しい運動をしていない人ではグルタミンが不足する事はめったになく、適度な運動程度であれば必須アミノ酸をバランス良く摂るという事を考えるべきです。

他の理由として考えられるのは「運動後に急激に体温を下げる事」「運動量に応じた食事量が得られない事」「体を休めるための睡眠が疎かになっている事」「ネガティブな状態になる事」などが考えられます。激しい運動というのはメンタルにとっても大きなストレスになるため、モチベーションの低下によってそのように食欲低下や不眠症などの状態になってしまう事も考えられます。筋トレ以外にも何かストレス解消ができる事を見つけておくのも重要です。「病は気から」ですね。
2017年9月16日土曜日

筋トレをすると身長が伸びなくなる?

筋肉に負荷を与えて筋肉の細胞が傷つくと、傷つく以前を上回るようにして修復が行われます。これによって筋肉は大きくする事ができるのですが、実は筋肉を修復する際には成長ホルモンの分泌が促進されます。また無酸素運動をする事によって作られる乳酸も、成長ホルモンの分泌のきっかけになると言われています。つまり筋トレに限らず筋肉を動かす事はむしろ成長ホルモンの分泌を促し、身長を伸ばすためのサポートになる可能性があるのです。

では何故「筋トレ=身長が伸びない」というイメージがついているのかについてですが、例えばモデルの人は足が長く見えると思います。あれは何故かというともちろん物理的に膝から下の骨が長い事も理由の一つですが、第一に足が細いという事が足を長く見せるための条件になっている訳です。よって逆にふくらはぎや太ももの筋肉を鍛えて太くすると、例え足の長い人でも足を短く見せる事ができるようになります。それによって必然的に身長も低く見えてしまいます。また身長が低い人の方が筋肉を鍛えた際の「筋肉と筋肉の境界」を目立たせる事ができます。その視覚的な効果はボディビルダーの大会でも見る事ができ、例えば日本のトップクラスのボディビルダーはその多くで身長が160cm台、高くても170cm前後だったりします。つまり日本人のマッチョはみんな身長が低く、また筋肉を大きくした事で身長が低く見えるので「身長が低い=マッチョ」というイメージが付いているのだと思います。もちろん筋トレを行う理由は様々で、見た目のコンプレックス(身長など)から筋肉を鍛えるという人もいると思います。

しかしそれらは全て視覚的な効果です。ここからは筋トレが実際に身長の伸びを悪化させてしまう理由を考えてみます。特に問題なのは「同じ成長ホルモンである事」「運動量に限らず他が疎かになっている事」「大きな負荷を与えて骨を痛めてしまう事」「運動前後のケアを怠る事」だと思います。

成長ホルモンというのは人によって分泌量に個人差があり、容量は限られている訳です。つまり身長を伸ばすために必要な成長ホルモンが筋肉の成長に取られてしまえば、身長の伸びが悪くなる可能性はあると思います。もちろん筋肉を成長させる際に成長ホルモンは増えるので、例えば高負荷を与えるような激しいトレーニングを行っているのに栄養が不足していたり睡眠が疎かになっている場合などに限られると思います。しかしその可能性はゼロではありません。また大きな負荷を伴うトレーニングでは筋肉はもちろん骨や靭帯などを痛める事があります。その怪我によって骨にある骨端線を損傷した場合、正常に骨が伸びなくなる事があります。更に、トレーニング後は疲労物質の蓄積が懸念されるため、ストレッチ・マッサージ・アイシング・睡眠・栄養摂取などを怠ればその怪我のリスクを高める事になります。怪我をしていて運動ができない期間が長くなれば、それも身長の伸びを悪くする原因になる事もあり得るでしょう。
2017年9月3日日曜日

関節を鳴らすと関節炎になる?

関節を鳴らす事を「クラッキング」と言います。クラッキングがどのようなメカニズムで起こるのかについては様々な説がありますが、一番有力とされている説では関節内で起こるキャビテーションが有力です。キャビテーションとは液体の流れの中で圧力差が生じ、それによって短時間の内に気泡の発生と消滅が起こる物理現象事を言います。すなわち「関節に物理的な力が加わった際、圧力の差によって滑液内に小さな気泡がいくつも生まれ、それらが弾ける事で音が出る。」というメカニズムです。

気泡同士は反発し合うため、泡と泡の間では何もない真空に近い空間も生まれる事になります。よってその気泡が弾けるとそこへ滑液が一気に流れるようにして動くため、蓄積していた老廃物なども流される事になります。それが快感にも繋がっていると言われていますが、気泡が破裂する際の衝撃と滑液の勢によっては軟骨など関節内にある重要な組織を傷つけてしまう事があります。それを繰り返せば関節は脆くなり、正常な曲げ伸ばしができなくなる可能性は否定できません。

またそのメカニズムでクラッキングを起こすためには物理的な圧力が必要ですが、その強さには注意しなければなりません。例えば力こぶを作るように肘を曲げていく際、ゆっくり曲げていくとある程度の角度以上には曲げられませんが、勢いをつけて曲げるとそれ以上に曲げる事ができます。つまり物理的な力の強さによっては「本来曲げ伸ばしをする事ができない範囲」まで動かしてしまう事がある訳です。つまりクラッキングを起こすために加える力によっては関節を痛める可能性は十分にあると思います。