2017年8月20日日曜日

「豆知識集31」ダイエット・健康に関するQ&Aその12

この記事では『「ダイエットと健康」に関するQandA』、特にダイエットというよりも「健康に関する迷信・巷でよく言われている事」について私なりにまとめています。相変わらず長文ですが、ご興味のある方は下記「続きを読む」よりどうぞ。尚、この記事に書かれている事は私個人の意見であり、他の方の考え方を否定するつもりはありません。色んな考え方があって良いと思うので押し付けもしません。同調したい方のみ同調して下されば幸いです。
(記事作成日時:2017/8/20)


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Q.運動中に水を飲むとバテる?どうしてミネラルが必要?

A.「運動中に水を飲むとバテる」という迷信は、少なくとも戦争前後には生まれていたと考えられます。これは水分不足が深刻な戦場(外国)において、喉が渇いた兵士が道端にあった水を飲んでお腹を壊した経験が元となったという説があり、そうした兵士が現場から引退した後、指導者となった際に教え子へ伝えられたそうです。しかし戦争が終わった後もその迷信だけは何故か残り続け、つい最近まで信じられてきました。現在ではそのような方針を貫く指導者の方が批判されますが、未だにそのような指導方針を貫く指導者は数多くおり、日本人にとって非常に根深い迷信の一つだと言えると思います。ちなみに私の経験でも、実際に2000年前後(私が部活動をやっていた中学生や高校生の頃の話)ではまだ私の周囲にそういった指導を行う人がいましたね。

水は1ml=1gの重さがあります。すなわち500mlでは500g、1Lでは1kgになります。それだけの水を一度に胃の中に入れればそれだけ体重が増加するため、体の動きが鈍くなるという事が考えられます。1kgのダンベルをお腹に入れて体を動かすという事ですから当然ですね。しかもその水で満たされた胃が前後左右にバウンドする事になります。よって大量の水を一度に飲み切るというのは当然良くないと言えるでしょう。

また気温の高さに関係なく、筋肉を動かすと体温が上昇します。それに伴って代謝も加速します。体温が上がると人間では汗を皮膚の表面に出す事で熱を逃し、体温を一定に保とうとしますが、その際にはカリウムやナトリウムなどのミネラルが必要になります。特にカリウムは体内のナトリウムと一緒に水分を排出する事で、体内の水分量を調節する働きがあります。これにより水分代謝が整い、汗をかく事ができ、また体の一部分に水分が蓄積する浮腫を予防する事ができるのです。すなわちカリウムが含まれていないような「単なる水」による水分補給では上手く汗をかく事ができなくなり、体温がどんどん上がって体の動きが鈍くなる可能性があります。

しかしそれは「水分補給の仕方によって体が重く感じる」のであって、単に水分補給の仕方が下手なだけです。水分補給が適切に行われていれば、むしろ運動中のパフォーマンス能力を向上させる他、ストレスによる酸化及びタンパク質の分解を抑制する事ができると言われています。水分補給の際には一気に大量の水を飲むのではなく、小まめに少しずつ飲む事。またミネラルや糖を含んだ飲み物を用意する事。そして体温調節機能を司る自律神経が正常に機能するよう、運動時だけでなく普段からの体調管理(規則正しい生活やストレスコントロール等)にも注意する事。それと過度な日焼けに注意する事(皮膚の修復に体液が使われるため、実は脱水症状を加速させてしまう)。これらが大切です。

ちなみに人間以外の生物で汗をかく種は殆どなく、この事が人間が数百キロもの長距離走が可能な要因の一つになっています。人間以外では馬が大量に発汗する事ができますが、それ以外では殆ど汗をかかず、汗を出す以外の方法で体温を下げているのです。例えば犬では舌を空気に晒して頻繁に呼吸する事で体温を下げますし、ゾウでは耳にある血管を冷やす事で体温を下げます。また自然界では水の中に入る事で体温を下げる事ができます。


Q.手洗い・うがい・マスク・・・実際意味ある?

A.手洗いをする事、うがいをする事、マスクをする事は風邪の予防法として広く知られています。しかしそれぞれでは予防できる事と予防できない事があります。

ここでは有名なインフルエンザを例に説明します。まずインフルエンザウイルスは手に付着するとは限りません。洋服や髪の毛など、体の様々な部位に付着します。つまり手洗いを念入りにしても髪の毛や洋服を触った手で口や鼻を触れば感染する事がありますから、手洗いだけではインフルエンザを予防する事はできません。またインフルエンザは「細菌」ではなく「ウイルス」です。特にインフルエンザウイルスは気道にある粘膜に付着する事で感染しますが、多くの人は普段から鼻呼吸をしているため、付着するとしたら鼻の奥にある粘膜です。つまり口呼吸をしている人ではうがいでも効果があるかもしれませんが、鼻呼吸の人ではうがいだけでインフルエンザを予防する事はできません。更にインフルエンザは空気感染しません。すなわちウイルスを持っている人との接触(くしゃみや咳など)によって感染するため、例えマスクをしていてもそれがついたマスクに触れれば予防になりません。特に隙間のあるマスクは大変危険です。

すなわち例え手洗い・うがい・マスクを徹底していてもインフルエンザにかかる時はかかります。もし完全に予防するのであれば、ドアノブに全く触れずに家のドアを開け、自分の周囲を真空にし、宙に浮いたまま風呂場に直行し、洋服ごと洗浄するしかないですが、そんな事は誰にもできませんよね。それよりも内側から免疫力を高める事を優先させた方が良いでしょう。




Q.暗い場所で本を読むと目が悪くなる?

A.暗い場所では単純に周囲の様子がよく分からなくなるので視力が低下します。その状態でピント調節を頻繁に行った場合、通常よりも目に疲労が蓄積しやすくなります。そのような習慣によって慢性的に疲労が目に蓄積し、それが取り除けない場合には、永続的に視力が低下してしまう事はあり得ると思われます。またそのように周囲がよく分からない状態では瞬きも極端に減るため、いわゆるドライアイになりやすくなります。それによっても視力が低下する原因になる事があります。ただし周囲が暗くても本の文字を明るく照らす事ができていたり、集中し過ぎず瞬きが正常にできていればそのような事は回避できます。よって必ずしも暗い場所で本を読んだからと言ってそれが視力低下の原因になるとは限りません。

本を読んで視力が低下する条件を考えてみます。まず目と本の位置が近いまま長時間固定される事。これによってピント調節に関わる部分の柔軟性が損なわれると視力は著しく低下します。続いて前述の通り瞬きが少ない事と、目に疲労が慢性的に蓄積する事。それから右目と左目で見ている場所が違う事。これは斜視や乱視が該当しますが、その他に顔の向きも関係します。鼻の頂点の正面で本を読んでいない場合も視力低下の原因になります。最後に栄養不足・水分不足・睡眠不足。これらも視力低下の原因になる事があります。

尚、通常暗い場所で本を読む時にはせめて文字だけは見えるように手元を照らします。しかし照らさずに真っ暗の状態で本を読んでいた場合、いざ急に強い光を浴びた時には目や目の神経、あるいは脳に大きなダメージを与える事があります。暗い場所では光をできるだけ多く捉えようとするため瞳孔が開き、光に対して非常に敏感になっているのです。その状態でいきなり光を浴びたら非常に眩しいですよね。それによっても視力が低下する事はあると思います。


Q.何故足が攣るのか?

A.ふくらはぎの筋肉が攣る事をいわゆる「こむら返り」と言います。こむら返りとは筋肉が痙攣してコントロールを失った状態の事を良い、筋肉が自分の意志に反して不随意に収縮を繰り返します。いわゆる「足が攣った」の事で、その際には激烈な痛みを伴います。尚、そのように「こむら返り」に限っては「ふくらはぎで起こる筋肉の痙攣」を指しますが、筋肉の痙攣自体は他の筋肉でも起こり得ます。

こむら返りが起こる原因は様々ですが、特に「筋肉に疲労が蓄積している」「急に筋肉を収縮させようとした(運動不足)」「血流の滞り」「水分不足」「ビタミン(ビタミンB1やビタミンEなど)」「ミネラル不足(カルシウムやマグネシウムなど)」によって引き起こされると言われています。よってそれらを改善する事が予防になります。またこむら返りに限らず筋肉の痙攣への対処法としては「筋肉を揉み解しながら伸ばす」をひたすら繰り返す事です。痙攣は非常に痛みが強いので焦って急に伸ばしがちですが、痙攣が起こっている筋肉をいきなり伸ばすと、痙攣が治った後も筋肉にダメージが残る事があります。収縮している筋肉を急に伸ばしたら筋肉に悪いのは当然の事です。必ずゆっくり伸ばしていくようにしましょう。




Q.白髪を抜くと余計に白髪が増えるorハゲる

A.髪の毛はメラニン色素によって黒くなっています。よって白髪が生えるのは髪の毛を黒くするためのメラニン色素を作る機能が細胞の老化などによって低下しているためで、残念ながらいくら抜いても減る事はありません。それどころか髪の毛を抜く際にそこの毛根が傷ついた場合、髪の毛が生えて来なくなる可能性があります。抜いて対処するのではなく、規則正しい生活をして内側から改善するよう努めましょう。特に重要になるのが抗酸化です。


Q.頻尿・・・何故起こる?

A.頻尿とはトイレが近く尿の回数が多い事を言います。ただし明確な基準は存在せず、1日のトイレの回数は人によって様々なので、自身でトイレの回数が多いと感じる場合には頻尿と言えると思います。

頻尿の原因は様々ですが、特に膀胱が過度に活動してしまう過活動膀胱(老化、脳障害、前立腺肥大など)、1回の排尿で膀胱から尿が出切らない残尿(老化、前立腺肥大、手術の副作用など)、様々な要因による多尿(糖尿病、水分過剰摂取、利尿剤など)、膀胱や尿路における異常(感染症・炎症・腫瘍など)などに分けられます。またそれに加え、既に頻尿となっている場合は精神的なもの(緊張・気にしすぎ・ストレスなど。それによって脳、脳までの神経、膀胱周囲の筋肉及び神経などが緊張すると余計に尿意が増す)も大きな影響を与えています。

よく腎機能や肝機能に関係するサプリメント及び漢方を利用する人もいますが、それでは一時的な効果しか得られません。前述のような頻尿となっている原因(特に体に異常がない場合は精神的なもの)を取り除かない限り、同じ事の繰り返しになってしまうだけでしょう。その他、老化や持病が原因の場合、自分の現状を受け入れ、上手く付き合っていくという事も必要になってきます。


Q.ニキビは潰すと良い?悪い?

A.ニキビを潰した際には周囲にある健康な細胞まで傷つけてしまう事があり、それによって皮膚の奥にある細胞まで傷つくと、傷跡として残ってしまう事があります。それがいわゆる「クレーター」と呼ばれるものです。一度クレーターになると、通常の洗顔やサプリメントを利用しているだけでは元通りにならず、美容皮膚科での専門的な治療が必要になります。尚、クレーターになる前のニキビでは保険適用内で治療(クレーターは自由診療となり、非常に高額になる事が多い)する事ができます。この事は意外と知られておらず、ニキビは酷くなる前に治療しておいた方が、後々財布にも優しいと言えると思います。




Q.汗疹(あせも)・・・何故起こる?

A.いわゆる「あせも」は正式には汗疹(かんしん)と言います。汗疹は通常の皮膚炎のような湿疹ではなく、実は汗疹自体は皮膚の炎症ではありません。原因は大量発汗の際に汗腺から上手く汗が出ず、それが皮膚内に漏れ出る事で発症します。皮膚の浅い場所では水疱となり痒みは出ませんが、皮膚の奥で起こった場合には湿疹が伴い、痒みをもたらします。掻きむしれば表面が炎症を起こしたり細菌が増殖する事があり、他の部位に「飛び火(伝染性膿痂疹)」をする事もあります。人によっては浴槽で温かいお湯に長時間浸かる事で体が痒くなる「温熱蕁麻疹(血管拡張作用のあるヒスタミンが漏れ出し特定の場所へ集中する事による)」、あるいは発汗を促す際の刺激によって蕁麻疹が出る「コリン性蕁麻疹(発汗を促すアセチルコリンの刺激によるが、発汗がなくても起こる事がある)」という別の症状が出る場合もあります。

対処法としては「小まめに汗を拭く」「涼しい場所で汗を引かせる」「冷房を使ったまま寝る(睡眠時に無意識下で汗をかくため。ただし直接体に冷気を当てない事)」「患部を冷やす」「敢えて風呂に入って汗腺を開く(ただし長風呂は逆効果)」「風通しを良くする」「通気性の高い服を着る」「弱い市販のステロイド軟膏を塗る(難治性ではないので弱い塗り薬でもすぐに治まる)」等が挙げられます。

ちなみに「痒み」の原因は様々で、異物との接触の他、自分自身がきっかけになってしまう事もあります。汗疹もその代表的な症状の一つで、これは急激な気温・体温の変化と汗の排出が上手くできない事で起こります。更にそれを悪化させるのがストレスなどの心理的な要因、栄養・睡眠不足、血行不良・貧血などです。これらは汗疹に限らず「痒み」を引き起こしやすくし、皮膚疾患を悪化させると言われています。

尚、患部を掻いて赤くなるのは、皮膚の表面近くにある毛細血管が拡張され、血流が増えるからと言われています。その際、強く掻きむしるとその毛細血管が擦り切れ、血液の色がより強く出て赤色になります。場合によっては外へ出血するか、内側に内出血を起こしますが、そうして内出血を起こした場合、皮膚を通す事で青~紫色に見えます。血管内を流れる血液は皮膚が薄いと赤く見え、皮膚が厚いと青く見えるのです。


Q.アレルギーとアトピー・・・何が違う?

A.人間の体には特定の物質に対して抗体を作り、その物質が体の中に入ってきた時に備える機能が備わっています。それは体を守る「免疫反応」の一つであり、誰もが持っているものですが、特にそれが過剰に起こる事をアレルギーと言います。つまり本来は生物にとって必要不可欠なものですが、それが何らかの原因で過剰に起こると炎症などを必要以上に拡大させ、正常な細胞にまで悪影響を及ぼしてしまう事があります。

アレルギーでよく知られているものは、例えばアレルギー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、アレルギー性胃腸炎、食物アレルギー、蕁麻疹、気管支喘息などが挙げられます。尚、リウマチや円形脱毛症などのような特に自分に対する免疫反応は「自己免疫疾患」と呼ばれています。リウマチや円形脱毛症は「アレルギー」ではありませんが、アレルギーと同じく「免疫反応が過剰に行われた際に起こる症状」なのです。

一方、アトピー(アトピー性皮膚炎)はそのようなアレルギー反応が伴っているか否かには関係がなく、痒みの伴う湿疹・炎症・乾燥の悪化と改善を繰り返す病気の事を言います。アトピーの原因がアレルギーの場合には、その原因となるアレルゲンを除去または避ける事で予防したり、あるいはその場でアレルギー反応を抑える事で解決する事ができます。しかしアトピーの場合はアレルギーが原因とは限らず、その多くで原因が分かっていません。そのため痒みなどの症状を一時的に抑える事しかできず、またアトピー状態になると少しの刺激で過敏に反応するようになるため、「繰り返す」事を防ぐのが中々難しいというのが現状です。

尚、アトピー性皮膚炎を持っている人は「食物アレルギー=アレルギー体質」の場合が多いという特徴があります。皮膚というのはバリア機能があり、前述のように外より入ってくる異物から体を守る役割があります。しかしアトピー性皮膚炎を繰り返している人ではそのバリア機能が低下しており、外界から異物が体内へ入りやすくなっています。食べ物は通常口から入りますが、その食べた手で顔や腕を擦ったりすれば皮膚から体の中に入る事ができますよね。それが繰り返される事で体内に異物が入る頻度が高まり、その異物に対する抗体を作ってしまいます。そしていざその食べ物を食べた際に過剰なアレルギー反応が出る場合があるという事です。

特に幼少期のような免疫機能が未発達な年齢においては、アトピーに限らず皮膚疾患をしっかり治療しておくと、その後の食物アレルギーが出にくくなると言われています。つまり皮膚疾患を治療した事で皮膚のバリア機能が正常に働くため、体内に入ってくる異物の量を抑える事ができ、体内で必要以上に抗体を作らせないようにする事ができます。それが食物アレルギーの予防にも繋がるという訳です。ちなみに皮膚疾患の治療によってアレルギー項目が減少すれば、更に栄養状態を改善する事もできます。特に幼少期の栄養状態は将来的に身長の伸びにも影響する事があるため、自分の子を大きく育てたいのなら、まずは小さい内に皮膚疾患を根本から治療しておくという事が重要になります。