2017年8月16日水曜日

「豆知識集30」ダイエット・健康に関するQ&Aその11

この記事では『「ダイエットと健康」に関するQandA』、特にダイエットというよりも「健康に関する迷信・巷でよく言われている事」について私なりにまとめています。相変わらず長文ですが、ご興味のある方は下記「続きを読む」よりどうぞ。尚、この記事に書かれている事は私個人の意見であり、他の方の考え方を否定するつもりはありません。色んな考え方があって良いと思うので押し付けもしません。同調したい方のみ同調して下されば幸いです。
(記事作成日時:2017/8/16)


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Q.人間は脳の10%しか使っていない説

A.「人間は脳の10%しか使っていない」という説は、元々はウィリアム・ヘルマンズという人(作家?写真家?)がアインシュタインについて書いた本の中で使われたのが最初と言われています。ただし実際にアインシュタイン自身が発言したという証拠はないとされており、何故かこの言葉だけが独り歩きした事で広まってしまった迷信なのです。本当にアインシュタインがそのような言葉を発したのなら、アインシュタインがどのようなテーマについて話していて、何を表現しようとしてそのような言葉が出てきたのでしょうか。私は本を読んだ事がないので分かりませんが。

また実際に脳に存在する「グリア細胞」が元になったという説もあります。脳内のグリア細胞は神経細胞よりも豊富に存在していますが、脳科学が発達する以前では、脳内の神経細胞をサポートするのみで、信号の伝達には使われないと考えられていました。この事から「脳の90%は使われていない」という説が生まれたそうです。ただしグリア細胞は神経の成長因子や神経同士の繋がり、脳環境の保持など重要な働きをしている事が明らかになってきました。グリア細胞が損傷すれば神経細胞も致命的なダメージを受け、何らかの障害を引き起こします。

これらが元になった「人間は脳の一部しか使っていない」という説は現在でも信じている人が多くいます。これは様々な映画やドラマ、アニメ、漫画などで繰り返し提唱されているからです。特に日本のテレビ番組では脳内における血流の変化をサーモグラフィーのように見せる映像が流れますよね。あれで視聴者は「血流が多い部分がある=その一部だけが活動している」と勘違いしてしまうのです。しかし実際には血流が多くなっていなくても神経細胞は活動しており、決してその部分だけが活動しているという訳ではありません。また脳には代替機能というのがあり、損傷してしまった場所以外の場所でその機能を補う事ができます。つまり「この機能はこの場所だけが働く」という事はなく、脳全体が使われているのです。

その他ではガンダムで有名なニュータイプなんかもそうですが、そのように人間はそもそも脳全体を使っており、100%近く活動させた所で特殊な能力が発揮できる訳ではありません。重要なのは神経同士の繋がりや信号伝達をどれだけスムーズに行う事ができるかであり、それは誰にでも鍛える事ができます。


Q.爪は真っ直ぐに切ると良い?

A.手の爪では中央が長くて両端が短いのが普通ですが、足の指のように大きな体重のかかる爪では、そのような切り方をすると巻き爪になる事があります。よって足の爪は「できるだけ四角形になるよう」に切る事をオススメします。

尚、そのように四角形にする際には中央を優先して残すようにします。爪の両端から四角形を作ろうとしてしまうと中央が深爪のようになってしまうので、必ず中央の爪の長さを残すようにして切っていきます。ただしそのように切ると今度は両端が角張ったままになり、引っかかったり割れやすくなってしまうので、爪の両端が丸みを帯びないように注意して角を少し切りましょう。




Q.頑張れば鬱病から抜け出せる?

●鬱病=甘え?

鬱病というのは神経伝達に関係する物質のバランスが崩れる事によって起こると言われています。特にセロトニン、メラトニン、ドーパミン、ノルアドレナリンなどといったホルモンが関係しているとされています。これらのバランスが崩れると、神経伝達がスムーズにできなくなったり、あるいは逆に不必要に神経伝達が行われたりする訳です。それによって例えば自分の感情が抑えられなくなって起伏が激しくなったり、逆に何に対しても無感情のようになったり、またストレスに対して過敏に反応し恐怖を感じたり、逆にストレスに対して無反応になったりします。それが長期に渡って繰り返されるのが鬱病の特徴です。

人間は「脳のこの部分をこのように働かせる」という事が意識的にできるでしょうか。おそらくどんなに頭の良い人でも不可能に近い事ですよね。すなわち鬱病になってしまった原因はどうあれ、それを本人の純粋な努力だけでどうにかしようとするのは無理な話です。症状を抑えて治療を続けていくにはどうしても周囲の理解が不可欠です。しかし日本の社会においては未だに「甘え」などとして扱われており、一向に理解が進んでいません。

●心の病気と運動

個人・集団に関わらず、体を動かす事は様々な心の病気に効果があると言われています。

まずセロトニンは幸せホルモンとも呼ばれており、昼間の活動力の源になります。すなわち運動を行ってこのホルモンが分泌されれば、筋肉だけでなく脳や臓器なども活性化させる事ができます。更にセロトニンには達成感を司るドーパミン、ストレス耐性に関係するノルアドレナリンの分泌をコントロールする働きがあります。つまり運動を行ってセロトニンが分泌されるとドーパミンやノルアドレナリンの分泌バランスも整い、精神的に落ち着く事ができるのです。尚、運動はそれ自体でノルアドレナリンもドーパミンも分泌させますが、あまりに激し過ぎると逆にストレスが大きくなってしまいます。そのバランスが非常に重要です。いくらセロトニンを分泌させてもドーパミンやノルアドレナリン、その両方または一方が過剰分泌あるいは極端に減少してしまったら意味がありません。運動だけに頼ったストレスコントロールはNGです。

続いてセロトニンから作られるメラトニンは睡眠導入ホルモンで、睡眠の質を高める事ができます。つまり運動を行ってセロトニンが分泌されればメラトニンも釣られて分泌され、自然と深い睡眠を摂る事ができるようになります。ただし遅寝・毎日寝起きの時間がバラバラ・3時間程度の睡眠等では意味がありません。規則正しい睡眠を心がけましょう。更にそのメラトニンは男性ホルモンや女性ホルモンの分泌もコントロールする事ができ、両方または一方が過剰分泌あるいは極端に減少する事を抑える事ができます。男性ホルモンが正常に分泌されれば筋肉が発達しやすくなり、女性ホルモンが正常に分泌されれば脂肪の代謝が適切に行われます。それにより外見も健全になり、男性は男性らしく、女性は女性らしくなります。

そして心身にストレスがかかると血糖値が上がりやすくなります。これは成長ホルモンやグルカゴンといった血糖値を上げる働きのあるホルモンが、ストレスをきっかけにして分泌されるからです。つまり心の病気でストレスコントロールができていない人では、例え糖の多い食事をしなくても血糖値が上がりやすい状態になっているため、その状態で食事をすれば必要以上に糖を体の中に取り込む、または取り込めずに血中に溢れさせる事になります。余った糖は脂肪になり、また細い血管を詰まらせます。しかし適度な運動を行ってセロトニンが分泌されていれば、前述のストレス耐性に関わるノルアドレナリンが適切に分泌されており、それによってストレスを以前より上手くコントロールする事ができます。つまり運動によるストレスは「自然なストレス」と言え、ストレスコントロールによって血糖値もコントロールする事ができるようになります。

更に、運動で筋肉にストレスを与えると筋肉は成長して大きくなり、糖の代謝が上がります。筋肉は糖を蓄える事ができ、その糖をエネルギーにして動かします。つまり筋肉を大きくする事ができれば筋肉が糖の逃げ道になる訳です。また前述の血糖値を上げるグルカゴンは血糖値を下げるインスリンを分泌させるきっかけになるため、インスリンが正常に分泌されればますます血糖値のコントロールが容易になります。血糖値がコントロールできれば、もちろん限度はありますが、多少食事の量を増やたとしても肥満や糖尿病等を予防できます。尚、インスリンは糖と一緒にアミノ酸を細胞へ取り込んでいます。それによって筋肉の成長をサポートする他、余ったアミノ酸は脂肪になるためやはり肥満予防に繋がるはずです。

このように運動を行う事は心身にとって良い事だらけです。運動は家の中で誰にも見られる事なく自分の体さえあればできます。ただし前述してきたように運動、食事、睡眠は全て繋がっており、どれか一つ改善しても意味はありません。また運動をする事も万能ではありません。自覚があるない関係なく、気分が沈んでいるなら無理をせずに家族やお医者さんに相談しましょう。




Q.ホクロの毛は何故濃くなるのか?

A.ホクロ(黒子)は正式には「母斑細胞母斑」または「色素性母斑」と言い、メラニン細胞(メラノサイト)が局所的に異常増殖してできた腫瘍の事です。もちろん腫瘍と言っても癌とは違って良性の腫瘍であり、それ自体に害はありません。またホクロに存在するメラニン細胞はメラニン色素を形成し、紫外線から細胞の損傷を防ぐ役割があります。そのメラニン色素の量によってホクロの色が濃くなり、それによって周囲に生える毛の色も濃くなっているのです。

尚、ホクロは年月と共に位置が移動したり、大きさが変わったり、色が変わったり、あるいは消えてしまったり、逆に増えたりする事もあります。ホクロについてよく言われるのが「ホクロに生えている毛を抜くと癌になる」「ホクロから皮膚癌(メラノーマ)に移行する」という事です。確かにホクロから皮膚癌に移行する可能性はゼロではありませんが、足の裏側に位置している事によって日常的に刺激されていたり、紫外線を浴びる事による影響の方が大きいとされています。足の裏側のように1日中皮膚を圧迫し続け、それを定期的に繰り返したりしなければ問題ありません。急激に広がったり、膨らんだり、色や形が変化したりしていなければ特に気にしないで良いでしょう。

ちなみにシミ(色素斑と言い、広くメラニン色素が沈着)やそばかす(雀卵斑と言い、色素斑がやや局所的に沈着)もメラノサイトが活性化してメラニン色素が増殖したもので、これも紫外線を浴びる事で増えていきます。ホクロは一旦できると消すのは難しいですが、そばかすはできても薄くしていく事が可能です。またどちらも予防するには気温や天気に関係なく日焼け止めを使う、日差しが強い時は少し厚めに化粧をする、UVカットの帽子・服・メガネなどを使う、直射日光と照り返しを避ける、窓にフィルムを貼るなどしましょう。尚、体内からはコラーゲンの合成及び抗酸化に関係するビタミンC、コラーゲンなど蛋白質の材料となる必須アミノ酸、そして同じく抗酸化に関係し皮膚や粘膜の健康維持に関係するビタミンA(レチノール・βカロテン)、糖・蛋白質・脂肪と様々な代謝に関係するビタミンB群とマグネシウム、抗酸化に関係し末梢血管の拡張を促すビタミンE、成長ホルモンの分泌に関係する亜鉛などの摂取が効果的です。


Q.癌は感染しないが遺伝する事はある

A.癌は人へ感染する事はありません。しかし癌は「遺伝子の変異による細胞の異常増殖」で起こるものなので、それが親から子へ遺伝するという事は十分にあり得ます。これは決して癌に限った事ではありません。例えば脳・心臓にある血管の弾力性や太さも親から子へ遺伝すると言われており、脳卒中、心筋梗塞、狭心症、動脈瘤など血管の病気においても遺伝が影響する事があると言われています。


Q.肌が黒い人は皮膚癌にならない?

A.皮膚癌は紫外線以外が原因でも起こる事があります。しかし紫外線が原因のものに関しては肌が黒い人はメラニン色素が多く紫外線に対して強いと言えるため、肌が白い人よりも皮膚癌になりにくいという事は十分あり得ると思います。ただし全くならないという訳ではなく、肌が黒い人も皮膚癌になる可能性は残念ながらあります。

ちなみに肌の白い人はメラニン色素こそ少なく紫外線には弱いものの、全くないという訳ではないため、紫外線を浴びればそばかすなどができます。一方「アルビノ」と言って遺伝子異常によりメラニン色素が作れない場合があり、その場合は生涯に渡って紫外線を浴びる事ができなくなります(紫外線を浴びると細胞が破壊される)。




Q.携帯電話の電波がペースメーカーに影響する?

A.電車内でよく言われている「優先席付近では携帯電話の電源をお切り下さい。それ以外ではマナーモードに設定の上、通話はご遠慮下さい。ご協力お願い致します。」というアナウンス。

これは元々優先席を利用するペースメーカーをつけた人に対して配慮するためのものです。しかし現在の研究ではペースメーカーに対してどれだけ携帯電話を近づけても、ペースメーカーの動作には何の支障も及ぼさないという事が分かっており、現在では「優先席付近では携帯電話の電源をお切り下さい」という部分は削除されています。またそのようなアナウンスをする目的も、現在では「不要なトラブルを防ぐため(携帯電話やスマホに対して嫌悪感を持つ人もいる)」「電車内でのマナー意識を向上させるため(何をするのも個人の自由だが公共の場)」に変わってきています。

どうして「ペースメーカーは電波に弱い」という根も葉もない迷信が広まったのでしょうか。実は迷信とも言えなくて、携帯電話が普及して間もない頃に使われていた一部の携帯電話が発する電波が、同じく過去に使われていた古いタイプのペースメーカーの動作に影響する可能性が実際にあったのです。ただしそれでも実験では3cm程度であり、よほど近づけない限り影響を及ぼしませんでした。要はそれが誇張された結果、「ペースメーカーは電波に弱い」とまで言われるようになってしまったようです。放射能とかもそうですが、目に見えないものに対して死の恐怖を感じるのは分かりますが、何故かテレビ・宇宙・地球内部から来る電波は悪く言われないという不思議(笑)

現在では技術の発展と共に携帯電話が進化してスマートフォンになり、パソコンや携帯ゲーム機も無線LANを使えば屋外でできるようになりました。もちろんペースメーカーも他所からの影響を受けにくいものへ進化しています。そもそも現在では電車内に限らず、例えば室内でテレビやパソコンを使うにしたってそうですし、自動車でカーナビを使うにしたってそうです。自分が電子機器を使っている使っていないに関係なく、ありとあらゆる場所に色んな電波が行き交っているはずです。もしペースメーカーに影響を与えるのであれば、そのような事故が頻発してニュースになっていても不思議ではありません。しかしそのような話は全く聞きません。携帯電話が影響すると言われていた時代でもそのような事故は起きていませんし、これから先もどんどん進化していきますから心配はどんどん減っていく事でしょう。


Q.ガムを飲み込むと胃の中にくっつく?

A.ガムは油溶性のため、油の多い食べ物と一緒に飲み込む事で溶けてなくなってしまいます。また熱にも弱く、温度の高い食べ物と一緒に食べる事でも溶けてなくなります。またガムは消化されませんが胃や腸の活動と共に下へ追いやられ、便と一緒に排出されます。よって胃や腸に張り付く事はありません。ただしガムが大きい場合、飲み込む際に喉や腸の入り口をつまらせる可能性はゼロではないので、無理に飲み込むのは大変危険だと思われます。そもそもガム自体飲み込むメリットがないので、普通に吐き出した方が良いでしょう。

ちなみに最近のガムには人工甘味料が使われているため、甘みがあっても虫歯や血糖値を上げる効果はありません。ガムを噛むと緊張を和らげる効果があるとされており、飲むメリットはありませんが噛むメリットもあると思います。ただし少し前の時代から商品として存在するガムでは砂糖などの糖質が使われている事があり、虫歯や余計な糖・カロリー摂取の原因になる事があります。




Q.熱湯に浸かると不妊を招く?

A.これは女性ではなく男性の話ですね。男性の大事な場所は体の外側へ位置しており、温度の変化に弱いという欠点があります。特に精子は蛋白質であり、蛋白質は一般的に熱に弱い性質があります。よって40度を超えるような熱湯に長時間浸かったり、サウナに長時間いるような習慣があると、不妊に繋がる可能性はゼロではありません。

また気温の高い時期に大事な場所を密閉する環境がある場合(ボクサーパンツのようなもの)も、蛋白質にダメージを与える事があります。通気性を重視しましょう。ただし上下左右に揺れて衝撃が加わるような環境も良くありません。揺れないようしっかりと固定する事が大切です。逆に気温の低い時期では血流が滞りやすく、それによってもダメージを負う事があります。根本をマッサージしたり、あまり温度が高くならない程度には温めるようにしましょう。


Q.体温は頭から逃げやすい?

A.例えば北極のような極寒地で手だけを外に露出させていれば手から体温が逃げていきます。また頭だけを露出させていれば当然頭から体温が逃げていきます。つまり体のどの部分であれ、外に露出している場所から体温は逃げていくのです。もし頭だから体温が逃げやすいというのであれば、頭を優先的に保護すれば良いという話になりますが、例え頭を念入りに保護しても体温は上がりません。

また逆に赤道直下のような高気温下では、体温が上昇すると頭だけでなく全身から汗が出るはずで、その汗を蒸発させる事で外に体温を逃していきます。頭は直射日光を浴びやすいですから、それによって脳の温度が上がりやすいというのは確かにその通りです。また人によって汗のかき方には違いがあり、頭では汗をかきにくく頭の温度が下げにくいという事はあると思います。しかしそれは個人の体質による差や日光を浴びる角度の違いであって、部位による違いではありません。いくら頭の体温を上げないように帽子を被っても、それ以外の部位で体温が上がれば頭の温度も上がります。

人間にとって最も体温を変化させる方法は体の表面に位置している静脈ではなく、体の深部に位置している動脈を温めたり冷やしたりする事です。例えば熱中症になった時や低体温症になった時には首の付け根、脇の下、股間などに温めるもの、あるいは冷やすものを触れさせて対処します。これは何故かというと、動脈が人間の体温に対して非常に大きな影響を与えるからです。優先的に温めたり冷やすべき部位は「頭」とは限らないのです。