2017年4月16日日曜日

「豆知識集5」ダイエット・健康に関するQ&Aその2

この記事では『「ダイエットと健康」に関するQandA』について私なりにまとめています。特に水素水、マイナスイオン、部分痩せ等に関する疑問について扱っています。
相変わらず長文ですがご興味のある方は下記「続きを読む」よりどうぞ。尚、この記事に書かれている事は私個人の意見であり、他の方の考え方を否定するつもりはありません。色んな考え方があって良いと思うので押し付けもしません。同調したい方のみ同調して下されば幸いです。
(記事作成日時:2017/4/16)


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Q.ツボ・気功・磁力・チタン・ゲルマニウム等々、実際効果ある?

A.神経系や血管及び血管内の血液、細胞及び水分・ミネラル等、あるいはいわゆる「気」は体の内部では全て繋がっており、その通り道があるという考え方(東洋医学:中国等を中心に広まった。欧米を中心に広まった西洋医学と対)があります。つまり体の内部に何らかの疾患がある場合、それらを通して体の表面にも何らかの症状として出やすい場所があり、その特定の場所の事をツボ(経穴)と言います。ツボは体の表面に存在しています。そのため例えばその部分を手で押したり、あるいはお灸で熱したり、針で刺したりする等によって刺激を与えれば、体の内部にある特定の場所に対しても何らかの良い影響を与えると言われています。尚、「気功」とはその「気」とされるものを意志、あるいは何らかの術によって循環させ上手くコントロールする事を言い、それが健康効果とされている部分です。

ちなみに「ツボ」に関して言えば、日本では「青竹踏み」という習慣が知られています。これは切った竹の上に乗って足の裏に体重をかけ、血行を促進するという健康法の一つです。ツボという考え方が科学的に正しいのであれば、これも足の裏側にあるツボを刺激する方法として効果的と言えるでしょう。

一方、磁力に関しては磁石の持つ磁力が人体に何らかの作用をもたらし、血行が促進されると言われています。ただし血中にある鉄などの金属イオンは磁力にはほとんど反応しませんし、もし反応するのであればMRIのような強力な磁力を使ったら一瞬で酸欠になってしまいます。よって磁力はそれ以外の何らかの作用によって、血管や血液に対して影響を与えているのでしょう。これについてはプラシーボ効果(後述)という説が有力です。その他、ゲルマニウムやチタンなどもありますが、それらは磁石とは違ってそもそも何も放出をしていませんし、一般に販売されているものは当然放射性物質でもないので、正直磁石よりもパワーストーン的な効果しかないでしょう。これに関しては明確にそう言う事ができます。

ツボ・気功・磁力、ゲルマニウムやチタン等それらを利用した商品やサービス等を今更批判するつもりはありませんが、長年使われてきた=安心・信用できる=高いプラシーボ効果(安心・信用する事で、実際の効果よりも高い効果が現れる事を言う。特に前述の「気」についても同じで、それに対して安心・信用しているほど効果は高くなるため)という説が有力です。しかし問題なのは、例えば「リポビタンD(あれもプラシーボ効果が高い)」のように、含有量(タウリン1000mg配合等)は少なくても実際に効果のある栄養素が入っているというような商品とは全く違いますからね・・・過度な期待はしない方が余計な出費もしなくて済むと思うのです。「効果がある」と聞いてすぐに試すのではなく、「何故そのような効果があるのか」をよく考えてからお金を使いましょう。そのために我々のような一般庶民はある程度の知識を身につける必要がありますね。




Q.マイナスイオン・・・実際効果ある?

A.マイナスイオンとは簡単に説明すると電荷がマイナスのイオンの事です。では、そもそも電荷とは?イオンとは何なのか?という話になると思うので、まずはそこから説明してみたいと思います。

「電荷」とは簡単に言うと「素粒子(原子よりも小さな粒子の事)の持つ性質」の事です。電荷には「プラスの電荷」と「マイナスの電荷」があり、プラスの電荷を持つ素粒子とマイナスの電荷を持つ素粒子はお互いに引き合い、またプラス同士やマイナス同士では逆に反発し合うという性質があります。それによりマイナスの電荷を持つ「イオン」もプラスの電荷を持つイオンと結びつきやすいという事が言えるはずです。

一方、その「イオン」についてですが、イオンは「プラスまたはマイナスの電荷を持っている状態の原子やその原子の塊の事」を言います。つまり通常の安定している原子は「プラスの電荷もマイナスの電荷も持っていない」という事であり、それは「イオン」とは言いません。原子は、その原子を構成する素粒子の一種である「電子」を他所へ放出する事でプラスの電荷を持ち、または他所から電子を受け取る事でマイナスの電荷を持つとされています。それにより原子はイオンと呼ばれ、引き合ったり反発し合ったりする性質を持つようになるのです。尚、スポーツドリンクのような「水中のイオン」とは異なります。

そして再びここで新たな用語が出てきましたが、この「電子」とはその原子を構成する素粒子の事です。通常の原子はまず中心に「原子核」という素粒子の塊があります。この原子核はプラスの電荷を持つ素粒子の「陽子」と、電荷を持たない素粒子の「中性子(陽子が複数ある時に陽子同士で反発しないようにする)」からできており、その原子核の周囲をマイナスの電荷を持つ素粒子の「電子」が回っています。つまり原子として安定するためには、プラスの電荷を持つ陽子とマイナスの電荷を持つ電子の数が等しい必要がある訳です。しかし何らかの原因で原子核の外側にある電子が他所へ放出されると、途端に陽子の電荷である「プラス」の性質を持つ事になります。それによって他の同じプラスの電荷を持つ原子と反発したり、あるいはマイナスの電荷を持つ原子と引き合う事になり、原子単体としては安定できなくなります。その状態が「イオン」です。

例えば酸素。酸素は化学式では「O2」と表しますが、このO2の「2」は酸素原子の数を表しています。よって酸素の原子が2つ連なったのがO2であり、そのように2つ以上の原子が連なったものを「分子」と言います。また酸素の原子番号は8、原子の質量は16なので、安定している酸素原子にはプラスの電荷を持つ陽子が8つあり、マイナスの電荷を持つ電子が8つある事になります。しかしよく言われる「活性酸素」ではその電子が何らかの原因で1つ減った状態になっており、陽子と電子のバランスが損なわれています。つまり活性酸素はプラスの電荷を持っており、他所からマイナスの電荷を持つ電子を1つ奪ってきて原子として安定化しようとする訳です。それが活性酸素の持つ「反応のしやすさ」の理由です。

しかし活性酸素自体は体内に入った有害物質とも反応する事ができるため、本来身を守るために必要不可欠なものです。要はそれが体内に増え過ぎる事が問題なのです。よって体の外側からでも「マイナスの電荷を持つ原子(マイナスイオン)」の量を増やす事ができれば、そのように増え過ぎた活性酸素等の「プラスの電荷を持つ原子(プラスイオン)」と結びつかせ、その反応性を弱める事ができるのではないか、というのがいわゆる「マイナスイオン」の考え方です。尚、空気中にあるプラスイオンと結びつけば空気を綺麗にする事ができるとも言われています。

さて、問題のその効果ですが、ポイントとしては「マイナスイオンを人の体にだけ接触させる事ができるか」「マイナスイオンを実際に体に取り込む事ができるか」「空気中の有害物質と結びつき実際に空気を綺麗にする効果があるかどうか」「体に取り込んだマイナスイオンがそのままの形で使われるか」「そのマイナスイオンが有益な働きをするプラスイオンの邪魔をしないか」などが挙げられます。またマイナスイオン自体は目に見えないものなので、これは水素水と同じで「そもそも発生しているかどうか(イオンは原子や分子が放電・紫外線などのエネルギーを受ける事で発生する)」も非常に重要になります。マイナスイオンを作り出せる機器では当然マイナスイオンを発生させる事ができているはずですし、それが体に良い効果があるという事を謳って売っているのですから、仮にそれがなければ大きな問題ですよね。特に「外で発生させたマイナスイオンの体の中での反応」に関しては注視していくべきでしょう。

ちなみに様々な成分を部屋の中に充満させる「アロマテラピー(アロマセラピー)」では、漢方に使われるような生薬を用いる事もあるようで、匂い成分はもちろんその他様々な有効成分が実際に発生していれば、それによる何らかの健康効果・リラックス効果は得られるかもしれません。その点は前述してきた通りマイナスイオンよりは効果があると明確に言えるのではないでしょうか。




Q.水素水・・・実際効果ある?

A.水素のほとんどは酸素と結びついた「水」の状態で存在します。何故単体で存在していないのかというと、水素は全ての元素の中で最も軽い元素のため、地球上の重力では留めておく事ができないからです。そのため水素は発生した瞬間に上空へ飛散してしまい、その多くが失われてしまいます。よって水素水などを作る際には水素をできるだけ失わせずに発生させ、かつ水へ溶かさなければなりません。しかし水素は水に対して極僅かしか溶けないため、水素水を作る際には更に特殊な技術を用いて水に溶けやすくし、その状態を維持する必要があります。つまり水素を注入し水素水を製造した時点では、「水に溶けてそれを維持する条件」が満たされているのかもしれませんが、運搬される際に容器が振動すれば多くの水素は水から飛び出て容器内を彷徨うかもしれません。よって我々が容器の蓋を開けた瞬間、あるいは口にする瞬間には既に多くの水素が失われている可能性があるという事はよく認識しておく必要があります。

別の視点で考えてみると、水素自体は非常に安定的な元素であり、胃酸で溶ける事もないため、確かに胃からも吸収する事ができる(高濃度の水素水を飲むと少なくとも20%以上は水素の排出量が増えたという研究がある)そうです。ただしそれはある程度濃度がある場合の話であって、前述のようにそもそも封を開けた時点で多くの水素が失われているので、その効果は微々たるものです。また水素は酸素と結びつく事で水になります。確かに活性酸素は通常の酸素と比べても反応性が高く、様々な悪さをする事で知られていますが、その活性酸素と結合するまで水素がそのままの形で運ばれるかというと怪しい所です。

ならば濃度の高い水素を直接胃や肺に運ぶしかありませんが、高濃度の水素が一気に肺や胃に流れ込んだ場合、その圧力によって肺胞などの組織を破壊する事があります。もちろんその辺に売っている低濃度の水素水ではそのような事は起こり得ませんが、水素を作る事自体は難しくないので念のため紹介しておきます。ちなみに水素は腸内でも作る事ができ、水素水を摂るよりも腸内で作る量の方が多いという悲しい事実もあります。




Q.ぶらさがり健康法って何?実際効果ある?

A.ぶらさがり健康法とは手を使って何かにぶら下がり、足が宙に浮いた状態をある程度の時間続ける事によって何らかの健康効果を得られるというものです。その健康効果としては猫背・腰痛・肩コリなどの改善の他、内臓疾患や胃腸の活動にも良い影響を与えると言われています。

確かにこれを行えば重力に引っ張られる形で筋肉や関節が伸ばされる事になるため、その間はストレッチ効果が期待できるでしょう。しかし何もずっと宙に浮いていられる訳ではありません。女性では自分の体重を長時間支えられるような握力を持っている人などほとんどいませんし、肥満体型の人では男性でもぶら下がっていられる時間はせいぜい数分で程度です。つまりいつかは足をつけて元の生活に戻る必要がある訳で、せっかく筋肉や関節がストレッチされてもぶら下がるのを止めれば元に戻ってしまうでしょう。無論ですが身長を伸ばす効果もないですね。

ちなみに静的なストレッチ(例えば筋肉を伸ばした状態で30秒止める等)による筋肉のストレッチ効果は、長くても数時間程度しか持たないと言われています。ただしそれを毎日行って習慣化すると数週間程度はそのストレッチ効果を維持する事ができるそうです。だからこそスポーツ選手やバレリーナは毎日コツコツストレッチを行っている訳です。つまりぶら下がり健康器を利用してストレッチ効果を狙う場合、毎日行わなければ効果がないという事です。それなら普通に開脚をしたり前屈をしたりした方が楽ですよね。たかが数分間ぶら下がり続けるとは言え、毎日続ければ手の平が肉刺(マメ)だらけになりますし、見た目では分かりませんが手軽に続けられるようなものではありません。

また内臓に対して与える影響というのも怪しい所です。よく言われるのが「胴が伸ばされる=胃腸が長くなる=整腸作用がある」という事です。しかし前述のようにそれは「伸ばされている間」だけ伸ばされるのであって、特に胃や腸が物理的に伸びる訳ではありません。やはり効果は一時的なものであり、整腸作用も無いに等しいでしょう。




Q.乾布摩擦って何?実際効果ある?

A.乾布摩擦とはタオルなどで皮膚の表面を強く擦り上げ、古い皮膚などを削ぎ落とす事で新陳代謝を活性化させるというものです。また皮膚にある触覚を通じて神経を刺激し、自律神経も活性化させる事ができると言われています。

ただし皮膚表面にある古い皮膚や皮脂などはバリア機能の役割を持っており、それが急に取り除かれると外部から異物が入りやすくなります。アレルギー体質の人ではそれに対する抗体をたくさん作る事があり、それがアレルギーの種類を増やしたり、症状を悪化させる原因になる事があります。よってアレルギー体質・炎症体質・皮膚疾患のある人では、現在の症状及びこれから起こる症状を悪化させる可能性があるので絶対にしてはいけません。風邪を予防するなどとして子どもに行わせる習慣がある場所もあるそうですが、全ての人に強制するべきものではありません。

尚、乾布摩擦を行うあの動作ですが、あの動作を行うためには背中の肩甲骨周囲にある筋肉が柔軟である必要があります。よってあの動作を日常的に行う事が肩コリの予防に繋がるかもしれません。




Q.部分痩せ・・・そもそも可能?

A.結論から言ってしまえば、二の腕や太ももなど「特定の部位にある脂肪だけを燃やす」のは不可能です。何故なら脂肪が使われる際には「その部位の脂肪だけが使われる」という事はあり得ないからです。特に筋トレのような無酸素運動を行う際には脂肪ではなく主に糖が使われます。つまり運動をする=脂肪が燃えるとは限らないのです。ただし「その部位の筋肉だけ鍛えて太くする」事は十分可能であり、それによって例えその部位に脂肪がついていても「太く見えなくする」事はできます。またその部位の筋肉量が増えるとそれだけで基礎代謝量も上がるので、その部位だけでなく全身に脂肪がつきにくくなります。つまり新たに蓄積される脂肪の量が抑えられ、全身の脂肪の量が減った事で結果として「部分痩せ」のように感じているだけであり、実は全身の脂肪も落ちているはずなのです。

また部位に関係なく「脂肪だけを減らす」という事も不可能です。何故なら脂肪が減るという事は筋肉も落ちているからです。筋肉を大きくするには蛋白質が必要なのは周知の事実ですが、実は蛋白質が十分に足りていてもカロリーが足りていないと筋肉は維持できません。何故そのような事が起こるのかというと、カロリーが足りないとカロリー消費の激しい筋肉を成長させないようにするからです。しかも食事制限を課す人の多くは、肉や魚など蛋白質を多く含む食品すらも制限する事が多いですよね。食事制限では蛋白質を制限しないのはもちろん、脂肪か炭水化物のどちらかを摂る事でカロリーを必要最低限は摂る事が重要(炭水化物を制限するか、脂肪を制限するかのどちらかの方向を選ぶ事。ただしビタミンやミネラルも不足してはならず、効率良く脂肪を落とすためにはやはり運動の併用も重要)になります。

この考え方に対しては「部位によって脂肪のつき方が違う」事を理由に「部分痩せが可能」とする考え方があります。つまり動かしていない部位では脂肪が溜まりやすく、動かしている部位では脂肪が溜まりにくい、だからこそ「筋肉を動かせばその部位の脂肪を減らす事ができる」という考え方ですね。しかし前述のように、普段筋肉を動かす際には脂肪ではなく主に糖を消費しているはずなので、日常的に動かす部位=脂肪がつきにくいとは必ずしも言えません。特に心臓より下にある部位では浮腫も起こりやすく、脂肪や筋肉以外で足を太く見せる原因があります。つまり筋肉を動かす事で水分や老廃物が拡散されればその部位だけが細くなる事はあり得ますし、前述のように筋肉がつく事で見た目として引き締まって見える事はありますが、それはその部位の脂肪だけが減った訳ではありません。その部位の筋肉を鍛える=基礎代謝も上がっている=その部位だけでなく全身に脂肪がつきにくくなる・・・つまり全身の脂肪も減っているはずです。

これを踏まえると、特定の部位にある筋肉を鍛える「部分痩せ」に固執するのではなく、全身の筋肉を満遍なく鍛える事で脂肪や老廃物の蓄積を予防する「全身痩せ」を目指した方が、結果として効率良く脂肪を落とす事ができるのではないでしょうか?ちなみに筋肉には「長期間に渡って少しずつ筋肉を鍛えていくと衰えるのが遅くなり、例え衰えても鍛え直せばその筋肉が戻りやすい(マッスルメモリー等と言う)」という特徴があります。つまり少しずつ筋肉を鍛えた方が、ちょっとやそっと筋トレをサボったぐらいでは簡単に筋肉が落ちなくなるという事です。その方が好きな食べ物を好きな時に食べられますし、適度にハメを外す事ができるので心も健康に保てそうですよね。短期間に無理してダイエットを行うのではなく、毎日少しずつ積み重ねていきましょう。




Q.体が硬い・・・体を柔らかくする方法は?

A.少し前述しましたが改めて。筋肉や関節が動かしづらくなってしまうのは「そもそも使っていないから」というのが一番の原因です。体の柔らかいバレリーナも最初から体が柔らかかった訳ではありません。毎日コツコツストレッチを行う事で少しずつ柔らかくなっていき、それを維持するために今も毎日欠かさずストレッチを行っているのです。つまりどれだけ体の硬い人でも、毎日筋肉や関節を動かしていれば自然と柔らかくなっていきます。ただし筋肉にはポンプ作用及び熱を作る役割があり、動かす事で温かい血液を循環させる事ができます。つまり筋肉を使っていないという事は「血流が滞った状態」が既に長期間続いてしまっており、そのような状態でいきなり体を動かそうとすれば怪我に繋がるだけです。

そこで運動習慣を作る前に習慣としてすべきなのが「マッサージ」「体の使い方を改善する」「神経伝達をスムーズにする」事です。前述のように血流が滞っているのですから、まずは周囲にある筋肉(痛みや腫れ、炎症が出ている場合は不可。患部より遠い場所の筋肉を解しましょう)をよく揉み解し、それを習慣として毎日行うようにしましょう。また筋肉や関節が長期間使われない状態になったのは、そもそも「体の使い方」に問題がある可能性があります。筋肉は単に素早く動かせば良いという訳ではありません。ゆっくりとした動作で大きく動かした方が実は筋力を余分に消費し、筋肉に対してより刺激を与える事ができるのです。例えば歩いている際に足を前へ大きく踏み出した時、その足をできるだけ地面につけないように耐えようとすると、かなり筋肉に力を入れなければなりません。しかし例え耐えられなくても耐えようとするその強い意識によって筋肉により刺激を与える事ができるのです。

そのような意識で筋肉を動かせばその筋肉に対して頻繁に電気信号が伝えられるため、次第に神経を伝達するための過程(脳からの命令→神経を伝う→筋肉を動かす)自体がスムーズに行われるようになります。それにより指先にまで正確に命令が伝えられ、体を上手くコントロールする事ができるようになり、怪我もしにくくなるでしょう。それがまず運動を始める前の「土台」として必要になります。その過程を経ずに体を柔らかくしようとした所で何度も言うように怪我をするだけですし、そう簡単に体は柔らかくなりません。土台がしっかりと作られた上でストレッチや筋トレなどを行えば、筋肉に対して効率良く刺激を与える事ができ、体も柔らかくなっていくはずです。

尚、ストレッチには「スタティック・ストレッチ(一般的に知られる静的なストレッチ)」「バリスティック・ストレッチ(脱力しながら反動を利用して行うストレッチ)」「ダイナミック・ストレッチ(筋肉をコントロールしながら動かして行うストレッチ)」「PNFストレッチ(徒手抵抗ストレッチ:負荷を与えて行うストレッチ)」「クライオ・ストレッチ(アイシングを利用したストレッチ)」等の種類があります。それぞれの方法については別の記事で解説予定なのでしばらくお待ち下さい。ただし予定は未定です。