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2017年1月28日土曜日

気功・ツボ押し・鍼灸・・・意味ある?

中国医学の中には、神経系、血管・血管内の血液、細胞、水分・ミネラル等、あるいはいわゆる「気」と呼ばれるものなどが、全て体の内部で繋がっており、その通り道があるという考え方があります。その通り道の中では、特に体の表面に入り口あるいは出口となる場所があり、例えば体の内部に何らかの疾患がある場合、その道を通して体の表面にも何らかの症状が出るとされています。その特定の場所の事を特に「ツボ(経穴)」と呼んでいるようです。また「気功」とは、その「気」とされるものを内部にある自分の意志、あるいは何らかの術によって外部から循環させ、それをコントロールする事を言うようです。

そしてそのツボは、体の表面に多数存在するとされており、例えばその部分を手で押したり、あるいはお灸で熱したり、針(鍼)で刺したりする等によって刺激を与えれば、体の内部にある特定の場所に対しても、何らかの影響を与える事ができると考えられています。何故そのような事が分かったかというと、これは数千年かけて積み重ねたデータによるもので、例えば足の裏であれば「足の裏のこの場所に、この刺激を与えたら、どのような症状を持つ人が、どのような反応をするか」という事を長年かけて調べていったら、「そういう人が多かった」という事が元になっています。

ただ、私としては「何千件、何万件と過去に結果として出ている=理由は分からないがそれは正しい、事実だ=それに対して信頼を置く=実際にはない効果や、他の効果をその効果として勘違いしてしまう」という説を推しておきます。完全な否定はしませんが、ツボを刺激しただけで病気が治ったら誰も苦労しませんからね・・・まぁ「気」に関しては薬を処方して体の中から治す方法もあるようなので、それに関しては一概には言えないと思いますが、「そういうもの」だと理解しておいた方が良いと思います。それらに頼り切るのは私としては全くオススメしません。

ちなみに当の日本では「青竹踏み」という習慣が知られています。これは半分に切った竹の上に乗り、足の裏に体重をかけ、血行を促進させるという健康法の一つです。「ツボ」という考え方が科学的に正しいのであれば、これも足の裏側にあるツボを刺激する方法としては効果があるかもしれません。しかし血液は「血液を必要としている場所に流れる」ので、これはツボを押した事による効果ではなく、足の裏側にある細胞にストレスを与える事により、その細胞へより多くの栄養を送ろうとしているから=血流が促される事によるものだと考えられます。その意味ではお灸、針、ツボ押しなども意味があるものかもしれません。
2017年1月22日日曜日

腹8分目ダイエットって効果あるの?

「食事制限をした方が長寿に良い」という点についてはその通りです。摂取カロリーを制限するような食習慣、あるいは飢餓状態に陥るほど食事の量を極端に減らした状態が続くと、長寿遺伝子と呼ばれる「サーチュイン遺伝子」が活性化されると言われています。このサーチュインというのは遺伝子の結合に関係する酵素の事で、これが活性化される事で細胞の寿命が伸びるとされているのです。

ただしそういった極端な食習慣を続ける事では免疫力が低下し、様々な病気になるリスクが高まります。滅菌室のような場所で暮らすのであれば別ですが、外出をする度に風邪を引いたり、生野菜や刺し身などを食べるだけですぐに食中毒のような症状が出るようになります。またそれだけで済めば良いのですが、食習慣は結果として睡眠や運動など日常的に行う他の生活習慣にも悪影響を与えます。それによって精神的にも不安定になり、体は問題なくてもストレスで心が蝕まれてしまう事もあります。そのような状態ではとても「心身が健康」とは言えませんよね。確かに「擬似的に飢餓状態を作ってそれを長期間続ける」事ができれば、サーチュイン遺伝子は活性化されるかもしれませんが、何事も突き詰め過ぎると逆効果になるだけです。

尚、「擬似的に飢餓状態を作る」というのは、実は基礎代謝が良い状態でも可能です。例えば筋肉質で基礎代謝が高い人では、普通の人よりも食べる量が多いのに「カロリーが足りない」という事が起こり得ます。つまり筋肉質の人は「全く食べない」というような極端な食事制限を考えなくても、筋肉が落ちない程度にまで食事をコントロールし、運動を行うだけで、それが結果として食事制限になっており、サーチュイン遺伝子を活性化させる事ができるのです。単なる腹八分目よりも、その意味での「腹八分目」の方が健康に良いと思います。